沿 革

慶長5年(1600)、藩祖政宗により仙台城の築城が開始され、その没する寛永13年(1636)まで、36年間に亘り城下町の整備が同時に行われ、多くの寺が各地より集められた。北山五山といわれる寺々、輪王寺、秀林寺も例外ではない。秀林寺は、もともと泉区松森に在った古寺と言われている。藩祖の意を汲んだ郷士丹野今内が自費を投じてこの地に移築し、寺容を一新し、輪王十三世角外麟恕大和尚を第一世として勧請し開山されたと言う。現存する過去帳の記載は、寛永4年よりであり、また檀徒大槻定安は、政宗に殉死しているのをみても、寺は寛永10年前より在ったと思われる(残念ながら移転前の記録は全く不詳である)。平成8年、開山角外麟恕大和尚三百五十回忌法要が営まれた。

寛永4年(1624) 過去帳記載が始まっている。
寛永18年(1641) 丹野今内(当寺開基)遷化。
承応3年(1654) 開山角外麟恕大和尚遷化。
大正9年(1920) 二十九世仏光浄眼大和尚遷化。(中興開山)氏家浄眼。
昭和29年(1953) 三十二世計良浄信、住職拝命。
昭和31年(1955) 先住購入の180坪の隣接地を購入し境内地を拡張。
昭和45年(1969) 位牌堂新築。
昭和53年(1977) 仙台市と和解し、全域を寺有地として購入する。
昭和45~55年 本堂内部・屋根等全面改修、仏具新添。
昭和55年(1979) 庫院新築、並びに庭園改造。
昭和56年(1980)  梵鐘新鋳。重さ656Kg。
平成5年(1993) 都市計画の伴う境内地の大改変により、三千大仙門建立、車庫棟、 駐車場整備が行われる。又、梵鐘は山門の上階に移された。
平成27年(2015)  三十三世現住計良弘信、住職拝命。